GENZ, Inc.

構築側とは別の目で 連結会計ソフト更改を実務の視点で検証する第三者テスト

更改で問われるのは、構築側と別の目でどこまで確認したかです。GENZは開発を担当しない第三者として、連結固有の処理を対象にテストを設計・実行します。

支援事例

支援実績5,000件以上

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この記事はソフトウェアテストの専門家が監修しています

監修枡井 愼治株式会社GENZ 代表取締役

GENZは創業以来、5,000件以上のソフトウェアテスト・第三者検証を手がけてきたプロフェッショナルです。品質に関する課題やお悩みに、真摯に寄り添います。

代表取締役 枡井 愼治 株式会社GENZ 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-3-11 ヒューリック御茶ノ水ビル3F TEL:03-5244-4711
01 ISSUES

連結会計ソフトの検証で見落とされやすい箇所

連結会計ソフトの検証では、資本連結や内部取引消去、外貨換算といった連結固有の処理ほど単体テストの範囲から外れます。差異が表面化しやすい五つの箇所を挙げます。

子会社からの取込で勘定科目の対応づけがずれる

子会社ごとに勘定科目体系が異なるため、科目マッピングにずれがあると、消去・調整の前提となる集計値が崩れます。警告が出ないまま決算へ進みます。

科目マッピング

内部取引の消去仕訳が相殺しきれず差額が残る

親会社と子会社で計上時点や端数処理が異なると、内部取引の消去仕訳が相殺しきれず差額が残ります。差額は期末の連結財務諸表まで持ち越されます。

内部取引消去

資本連結と持分法の計算が支配関係の変化に追随しない

期中に持分比率が変わると、資本連結と持分法の計算が支配関係の変化を反映しない場合があります。のれんの算定誤りが決算時まで残ります。

資本連結処理

在外子会社の換算差額が期をまたいで合わない

在外子会社の外貨換算では、決算日レートと期中平均レートの使い分けが設定どおりに機能しないと、換算差額が期をまたいで合わなくなります。

外貨換算処理

開示帳票の集計値と明細の出どころが一致しない

開示帳票の集計値と、内訳を構成する明細データの出どころが一致しないと、監査人から算定根拠を求められた際に再構成できません。

開示帳票出力
02 RISK

決算の期日に不具合が残ったまま迎えると何が起きるか

更改後のシステムに不具合が残ったまま決算の期日を迎えると、遅れは開示・監査・内部統制評価へ同時に波及します。起きうる事態を三つに整理します。

業務上の問題対応を行う担当者の様子を写した写真。
03 REVIEW

連結会計ソフトのテストで確認する観点

連結会計ソフトのテストでは、単体機能の動作だけでなく、連結決算固有の処理に着目して観点を立てます。取込データ、仕訳計算、組織再編シナリオ、外部連携、記録の残し方という五つに整理します。

この観点を確認しないまま稼働すると、取込漏れの子会社データを含んだまま連結財務諸表が作成され、決算の締め直前に残高の不一致へ気づく事態になりかねません。

子会社からの取込データの網羅性と再取込時の挙動

子会社からの報告データが全社分取り込まれているか、エラーになった明細がどう扱われるかを確認します。誤ったデータを再取込した際に、古い値が残らず上書きされるかもあわせて検証します。

確認する資料
  • 取込結果一覧
  • エラー明細表
  • 再取込確認表
検算を省くと、消去・調整仕訳の計算誤りが開示数値の訂正へつながるおそれがあり、監査対応とあわせて経理部門の負荷が一気に高まります。

内部取引の消去仕訳と調整仕訳の計算結果の検算

内部取引の消去や持分法の調整について、設定したルールどおりの金額が計算されているかを数値で検算します。資本連結の開始仕訳や換算レートの適用など、組み合わせが多い処理は条件を変えて確認します。

確認する資料
  • 検算用明細表
  • 仕訳計算根拠
  • 条件別結果表
再編シナリオを試していないと、実際に組織再編が起きた期の決算で処理が成立せず、原因の切り分けに時間を要して決算スケジュールを圧迫してしまいます。

期中の組織再編と持分変動を含むシナリオの再現

期中の子会社新設や株式の追加取得、一部売却といった組織再編が起きた期の処理を、意図的に発生させて検証します。連結範囲の変動は定常期のテストデータでは現れないため、別のシナリオを用意します。

確認する資料
  • 再編シナリオ表
  • 持分変動一覧
  • 処理結果突合表
連携部分の確認が不足すると、データ連携による二重入力の排除が機能せず、手作業の検算が残ったまま更改による工数削減の効果が得られない状態が続きます。

各社の会計システムや基幹システムとの連携部分

各社の会計ソフトや基幹システムとの連携について、項目の欠落や文字コードの差異、科目マッピングの不整合が起きた際の挙動を確認します。連携経路は案件ごとに異なるため、自社の構成で検証します。

確認する資料
  • 連携項目定義表
  • マッピング突合表
  • 異常系確認記録
記録の粒度が合わないままだと、内部統制評価のたびにテスト記録を再構成する作業が発生し、次の改修時には回帰テストの範囲を決める手がかりも失われます。

テスト証跡の残し方と内部統制評価への引き渡し

テスト計画、実施記録、不具合の発生から是正までの記録を、内部統制評価で求められる粒度に合わせて残します。どの条件を試したかがあとから読み取れる形にしておくと、再構成の作業を避けられます。

確認する資料
  • テスト計画書
  • テスト実施記録
  • 不具合是正記録
  • 確認範囲一覧表
04 TEST DESIGN

テスト工程をどこまで受け持つか

テスト工程は、計画・設計・実行・報告の四つに分けて受け持ちます。社内に残る判断と、外部へ委ねる作業の境界をここで決めます。

STEP 01 現行の連結決算業務と更改範囲の確認報告様式と科目マッピングの実物を確認します
どう確かめるか

現行業務の洗い出しとテスト対象範囲の切り分け

現行の連結決算業務を洗い出し、消去・調整・データ連携のどこを検証するかを機能単位で切り分けます。ベンダーの構築側テストと重複しない範囲を定め、委託範囲の根拠として使える形に整理します。

  • 01現行の消去・調整処理の手順を聞き取り、要件との差分を洗い出します
  • 02各社会計ソフトとのデータ連携範囲を構成図で確認します
  • 03検証対象と対象外を機能単位で切り分けて文書化します
OUTPUTテスト計画書と対象範囲表
STEP 02 テスト観点の洗い出しと優先順位づけ決算期の負荷を考慮して優先度を決めます
どう確かめるか

テスト設計と業務シナリオおよび期待結果の作成

四半期決算・期末決算・組織再編を含む期の処理といった業務シナリオをもとに、確認すべき条件と期待結果を設計します。試した条件と対象外とした条件があとから読み取れる観点表を作成します。

  • 01四半期・期末・組織再編を含む期のシナリオを作成します
  • 02内部取引の消去と外貨換算処理の確認条件を設定します
  • 03決算数値への影響度をもとに観点の優先順位を決めます
OUTPUT業務シナリオとテスト観点表
STEP 03 決算スケジュールに合わせた実行計画四半期決算の合間に実行できる計画にします
どう確かめるか

テストの実行と入力条件および出力実績の記録

設計したシナリオを順に実行し、結果の合否だけでなく入力条件と出力の実績値を記録します。差異が出た場合は設定不備・データ連携・報告内容のどこに原因があるかを切り分けられる粒度で残します。

  • 01シナリオを実行し、入力条件と出力結果を記録します
  • 02差異の原因を設定・データ連携・報告内容に切り分けます
  • 03不具合の発生から是正までを追跡できる台帳にまとめます
OUTPUT実施記録と不具合一覧
STEP 04 受け入れ判断に使う報告の提出確認範囲を網羅性の言葉で説明できます
どう確かめるか

受け入れ判断に使う報告と内部統制評価へ渡す証跡の整理

確認した範囲と確認していない範囲を分けて報告し、移行可否の判断材料として合議体へ上程できる形に整えます。内部統制評価で求められる粒度を意識して提出します。

  • 01確認済み範囲と未確認範囲を分けた報告書を提出します
  • 02合議体での質疑を想定した説明資料を報告書に添えます
  • 03内部統制評価の担当者が参照できる証跡として保管します
OUTPUT受け入れ判断用の報告書
05 RATIONALE

開発を担当しない立場でテストを行なうと何が変わるか

固定費を抱えない人日単位のアサイン、監査にも使える独立した検証の記録、育成期間なしに活かせる専門ノウハウなど、第三者へのアウトソースには複数のメリットがあります。

OUTSOURCING RATIONALE THIRD-PARTY VERIFICATION

必要な時に必要な分だけ

人日単位のアサインで固定費を抱えず、繁忙期に増減できます。

独立した視点で品質を底上げ

独立した検証で偏りを排し、監査に使える客観的な記録を残せます。

専門ノウハウを即戦力で

JSTQB認定エンジニアが在籍し、対象領域固有の検証知見を育成期間なしに活用できます。

ノートPCを前に担当者同士が相談しているオフィスの写真。

専門知識を持ったテストエンジニアが、第三者の視点でテストするメリット

  • 構築側と別の目で、テスト済み条件の抜け漏れを特定できます。
  • 資本連結や内部取引消去など、処理ごとの確認観点を一覧化できます。
  • 決算業務と重なる期間の受け入れテスト工数を切り出せます。
  • 内部統制評価にそのまま使える形で実施記録が残ります。
06 SERVICE

対応する連結会計ソフトの形態

連結会計ソフトには、クラウド型、オンプレミス型パッケージ、基幹システム内蔵の連結機能という形態があり、会計システムとの連携の仕方が異なります。GENZは形態ごとに検証対象を整理します。

SVC 01

クラウド型で提供される連結会計ソフト

クラウド型では、提供側の更新で画面や計算ロジックが変わります。更新のたびに、連結処理の結果が変わっていないかを確認する観点を用意します。

リスク要因と優先順位を示す無文字の図解。
SVC 02

オンプレミス型の連結会計パッケージ

オンプレミス型では、自社で管理する設定値やマスタが結果を左右します。科目マッピングや消去ルールが出力へ反映されるかを検証します。

複数のシステムや連携先にまたがる確認範囲を示す無文字の図解。
SVC 03

基幹システムに組み込まれた連結機能

基幹システムの連結機能では、周辺モジュールとのデータ受け渡しが結果を左右します。連携元のデータが欠落なく取り込まれるかを確認します。

計画から報告までの流れを示す無文字の図解。
SVC 04

表計算ソフトを併用した運用からの移行

表計算ソフトからの移行では、手作業で続けてきた消去・調整の処理を新しいソフトで再現できるかが論点です。新旧の出力を突き合わせます。

確認対象の領域を区分して示す無文字の図解。
07 FLOW

ご相談から着手までの流れ

決算日程との整合と、構築側のテストと重ならない委託範囲の整理を前提に、以下の順で進めます。

お問合せと連結決算業務の現状共有

受け入れテストの工数不足が判明した段階で、現状をご共有いただきます。

対象範囲と前提条件のすり合わせ

検証する範囲と決算日程を確認し、社内に残る作業との境界を決めます。

お見積の提出と契約内容のご確認

確定した委託範囲と着手の日程に基づくお見積を提出し、ご契約いただきます。

テスト計画の提出と検証の着手

連結固有の観点を整理したテスト計画を提出し、承認を経て着手します。

テスト外注のご相談はこちらから

連結会計ソフトの更改テスト、対象範囲の切り分けからご相談ください

連結会計ソフトの更改に向けて、テストの対象範囲、観点ごとの優先順位、必要工数の考え方を第三者の視点で整理してお渡しします。着手の日程もご相談の段階でご確認いただけます。