未完了の受発注伝票が移行後に完了ステータスへ誤変換される
新旧システムでステータスコードの体系が異なると、未完了が完了へ誤変換されるおそれがあります。エラーとして検出されないまま処理対象から外れ、出荷や検収の漏れにつながります。
件数が一致してエラーが出なくても、誤った値のまま通過したデータは見つかりません。移行後のデータが業務として成立するかを判定します。
支援実績5,000件以上













件数が一致した移行であっても、運用開始後に表面化する不具合は残ります。原因となるずれは、ステータスを持つデータや新旧システムで仕様が異なる項目に潜んでおり、件数やデータ型の確認だけで捉えることはできません。代表的な5つの不具合をご紹介します。
新旧システムでステータスコードの体系が異なると、未完了が完了へ誤変換されるおそれがあります。エラーとして検出されないまま処理対象から外れ、出荷や検収の漏れにつながります。
引当は在庫数量と別に管理されるため漏れやすい項目です。数量は移せても引当が載らず、引当済みの分も受注し、欠品が発生します。
対応付けられない与信枠や締め条件は、初期値で埋められます。実態と違う上限で受注が通り、異なる締め日で請求処理が行われます。
値の意味に関する誤りは、エラーや件数突合に現れません。円と千円の取り違えや意味の変わった区分コードが、そのまま帳票に出力されます。
端数の丸め方や返品の符号が新旧システムで異なると、1件ごとのわずかな違いが集計時に無視できないずれになります。締め作業の場で原因の特定に多くの時間を費やすことになります。
移行後データの誤りは実務に残り、確認の範囲の区別がなければ移行判定の停滞や原因究明の長期化を招きます。最後に問われるのは報告の正確性と信頼性です。
移行元の仕様書やデータ定義書は揃わないことがあります。不足した記述は実データから推定で補います。誤った推定は後の工程では検知できません。文書の段階で照合する5つの観点を示します。
棚卸の一覧が移行元で使う項目を網羅しているかを実データで確認します。画面や帳票に出ない項目は棚卸で漏れやすく、内部管理用のコードや履歴項目などがその代表例です。
変換ルールは記述どおりの実装かという観点と、変換後の値が業務上成り立つかという観点に分けて照合します。開発ベンダーのみの確認では、意味の食い違いは見落とされがちです。
状態を持つデータは移行前後でどの項目が一致すれば正しいかを対応関係の定義として先に決めます。定義がなければ合否の判定基準を設けられません。定義した内容を旧システムの運用実態と照らし合わせて確認します。
移行判定の基準で何を確かめるかを、実際に確認できる範囲と突き合わせます。移行判定の場に提出する判断材料の形から逆算して照合します。基準と観点にずれがあると、未確認の領域が生じかねません。
切り戻しの発動条件と復旧手順の所要時間の見積りを、確保できるシステム停止時間と突き合わせます。発動条件には件数が合わない状態などが該当します。本番当日の検討では間に合いません。
移行リハーサルの回数やシステム停止時間には限りがあります。動的テストは、確かめる範囲と合否の基準をこの制約から逆算します。
現新比較では、現行システムと新システムに同じ入力を与え、受注から出荷まで流して伝票と在庫数を突き合わせます。大規模なデータは手作業での照合が現実的でないため、比較範囲と抽出条件を先に設計します。
突合は件数、金額の合計、状態を持つデータの順に広げます。件数で欠損や重複を捉えてから合計金額や残数量、引当数へ進むことで、差が生じた処理を切り分けられます。
すべての項目を同じ深さで検証することはできません。切替後すぐ使われる業務から優先順位を付けます。この順序が停止時間の配分と移行判定へ渡す未確認の範囲に直結します。
実施した条件と期待した結果、実際の結果を一組にして記録し、証跡を添えます。未実施の範囲は理由を含めて明示し、残る差異とあわせて移行判定の材料へ載せます。
固定費を抱えない人日単位のアサイン、監査にも使える独立した検証の記録、育成期間なしに活かせる専門ノウハウなど、第三者へのアウトソースには複数のメリットがあります。
人日単位のアサインで固定費を抱えず、繁忙期に増減できます。
独立した検証で偏りを排し、監査に使える客観的な記録を残せます。
JSTQB認定エンジニアが在籍し、対象領域固有の検証知見を育成期間なしに活用できます。
GENZは支援実績5,000件以上のソフトウェアテスト会社です。担うのは移行後データの検証で、移行の実施は担いません。20年にわたる第三者検証の経験に基づき、移行判定の材料づくりに伴走します。
検証する範囲は移行ツールの機能単位ではなく、移行後の業務データを起点に定めます。そのデータで受注や出荷が進むかを基準に据えます。
GENZは実施主体とは独立した立場で、未完了の伝票の残数量や在庫の引当数を移行前の状態と照らします。実施主体の報告だけに頼らず、第三者の視点で客観的に確認できます。
仕様書がない対象は、実データから定義を確かめ、範囲を組み立てます。推定した変換ルールも実データとの突合で裏付けます。
確認できた範囲と未確認の範囲、残存差異を実行記録や比較結果と紐づけます。検出した差異が切り戻しの発動条件に該当するかを、移行判定の場で判断できる形にします。
移行対象データの棚卸と変換ルールの整備状況を伺い、合意した範囲と優先順位でテストを進めます。
移行の計画と停止時間の制約、対象データの範囲と困りごとを確認します。
誤ったデータが取引へ及ぶ影響から優先順位を付け、範囲と工数を整理します。
合意したケースを実行し、判断待ちの事項と重大な不具合を随時共有します。
結果、証跡、未確認の範囲、残るリスクを納品し、再確認の範囲を整理します。
移行判定に持ち込める、確認済みと未確認の線引き
移行対象データの棚卸状況や変換ルールの整備状況をご共有いただければ、検証する範囲と優先順位、必要な工数の考え方を整理します。関連テストの要否も併せて確認します。必要事項を入力の上、お問い合わせください。内容を確認させていただいた上、担当者よりご連絡いたします。*がついている項目は必須項目です。