GENZ, Inc.

情報システム部門向け マスタデータ管理システムのソフトウェアテスト

マスタデータ管理システムで、名寄せと重複排除、親子関係の判定が自社で定めたルールどおり働き、配信先システムへ反映されるかを検証します。

支援事例

支援実績5,000件以上

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この記事はソフトウェアテストの専門家が監修しています

監修枡井 愼治株式会社GENZ 代表取締役

GENZは創業以来、5,000件以上のソフトウェアテスト・第三者検証を手がけてきたプロフェッショナルです。品質に関する課題やお悩みに、真摯に寄り添います。

代表取締役 枡井 愼治 株式会社GENZ 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-3-11 ヒューリック御茶ノ水ビル3F TEL:03-5244-4711
01 ISSUES

マスタデータ管理システムでよくある不具合

不具合は処理が止まるエラーだけとは限りません。名寄せや配信が正常に終わって見えても、判定や変換の誤りは値に残り、導入直後だけでなく日々の登録や組織改編のあとも画面や帳票に出力され続けます。

表記ゆれや旧商号を識別できず同一の取引先が別コードで残る

同じ会社が2件の取引先データに分かれ、与信枠や取引実績がコードごとに分散します。与信照会ではもう片方の利用分が引かれず、残枠が実態より大きく表示されます。

取引先の重複登録

一致条件が緩く同一名称の別法人が1件の取引先へ誤って統合される

統合後のコードは正当な1社に見え、登録内容を見比べない限り誤統合には気づけません。両法人の受注と請求が合算され、残枠は別法人の利用分まで差し引かれます。

別法人の誤統合

組織改編で部門を付け替えると上位組織との対応が引き継がれない

付け替えたはずの部門が改編前の構成に残ったまま月次の締めを迎えます。部門単位の集計では実績の欠損や二重計上が発生し、合計が上位組織の実績と合いません。

部門階層の不一致

配信先ごとのコード変換が一部の値で欠落し配信エラーになる

その回の更新は配信先へ一切届かず、普段の値では変換が通るため新しい区分値を使うまで表面化しません。記録は配信処理のログにしか残りません。

コード変換の欠落

差分配信の部分的な失敗が検知されず配信先に旧値が残る

配信のたびにずれが重なり、マスタで更新したはずの単価や住所が配信先の画面で更新前のまま表示されるという業務部門からの指摘で初めて判明します。

配信の部分失敗
02 RISK

残存した不具合により生じる問題

名寄せや配信の判定に残った不具合は画面内にとどまらず、与信枠の二重付与、出荷先・請求先の取違え、監査指摘への説明不備として業務に影響を及ぼします。

マスタデータ管理システムの障害対応について、複数の担当者がモニターや資料を確認している実写画像。
03 REVIEW

静的テスト(レビュー)でおさえるべき観点

プログラムを実行せずに、設計書・設定値と配信先との連携仕様を、名寄せルールや各システムの仕様へ照合します。粒度に依存せず、判定と配信の誤りに直結する5つの観点で、記述の有無と食い違いを洗い出します。

一致条件

名寄せの一致条件・優先規則としきい値と統合後の期待値の照合

旧商号や表記ゆれ、同一名称の別法人などの境界例で照合します。条件が緩すぎれば別法人を1社に統合して与信枠の付与や請求先を誤り、厳しすぎれば同一法人の取引実績が複数のコードに分散して残ります。

確認する資料
  • 名寄せルール定義
  • 一致条件の一覧
  • 統合後の期待値
階層設計

組織階層・品目階層の持ち方と付け替えルールの照合

親が変わったとき、取引実績を旧階層と新階層のどちらへ残すか、いつから新しい階層で集計するかを確認します。この記述が欠けていると、実績が旧部門へ残り、与信管理や購買集計が実態と合わなくなります。

確認する資料
  • 組織階層の定義書
  • 品目階層の定義書
  • 付け替えの規定
配信仕様

配信先ごとのコード変換仕様と配信単位・タイミングの照合

コード変換の対応表、差分と全件の切り分けを含む配信単位の定義、失敗時の再送条件について、連携仕様における記述を点検します。記述がなければ二重登録や古いマスタのまま出荷・請求に使われるおそれがあります。

確認する資料
  • コード変換対応表
  • 配信単位の定義
  • 再送条件の規定
項目定義

必須項目・コード値の定義とデータ品質の要件の照合

必須項目と桁数、コード値の定義の記述を突合します。十分性のものさしとしてデータ品質モデルを規定したJIS X 25012:2013を参照します。適合を約束するものではありませんが、主観に頼らない客観的な評価が可能になります。

確認する資料
  • 項目定義書
  • コード値の一覧
  • データ品質要件
受入基準

受け入れ検証で確認する範囲と切り替え可否の判断基準の照合

初期ロードと初期配信の結果について、業務部門が確認すべき範囲と切り替え可否の判断基準の記述を確かめます。未整備な状態であっても、20年の第三者検証の経験を踏まえて、ヒアリングによる判断基準の文書化を支援します。

確認する資料
  • 初期ロード計画
  • 初期配信の手順
  • 確認範囲の一覧
  • 切替判断の基準
04 TEST DESIGN

動的テストの設計・実行のポイント

名寄せなどの判定は境界例が多く、全件目視は不可能です。組み合わせを技法で絞り込み、合否基準を期待値として事前に定めます。

STEP 01 境界例を含むデータで判定を確かめる統合される組とされない組に分けて期待値を付ける
どう確かめるか

表記ゆれ・旧商号・同一名称の別法人を含むデータで判定を確認する

同値分割法はJSTQBのシラバスに定義された技法で、統合される組と統合されない組に分け、それぞれの代表値に期待値を付けて検証します。後者を外すと過剰な統合を見落とします。

  • 01表記ゆれや旧商号や支店表記の違いを含む取引先データを用意する
  • 02統合される組と統合されない組に分けて代表値へ期待値を付ける
  • 03同一名称の別法人を外さずに過剰な統合の見落としを防いでおく
OUTPUT判定確認の結果一覧
STEP 02 しきい値の境界で統合の成否を見る成否が切り替わる境界値と直前の値の両側で確かめる
どう確かめるか

あいまい一致のしきい値の境界で統合の成否を確認する

境界値分析は同値分割法の拡張で、順序の成り立つ値に限り使えます。成否が切り替わる境界値と直前の値で検証し、片側だけでは境界を一つまたぐだけで統合されず、取引先が二件のまま残ります。

  • 01あいまい一致のしきい値で統合の成否が切り替わる点を洗い出す
  • 02境界値と直前の値の両側をそろえて統合の結果を照らし合わせる
  • 03桁数の上下限など順序の成り立つ条件に限って境界値分析を適用する
OUTPUT境界値の検証結果
STEP 03 配信の前後で件数と値を突合する配信漏れと部分反映と変換誤りの発生箇所を切り分ける
どう確かめるか

配信の前後で件数と値を段階的に突合し原因を切り分ける

マスタデータ管理システムの配信件数と配信先システムの反映件数を突合し、反映後の項目値をマスタの値と照合します。配信漏れ・部分反映・コード変換の誤りの発生箇所を切り分けます。

  • 01配信した件数と配信先システムに反映された件数を突き合わせる
  • 02反映後の項目値をマスタの値と照合して差の出た項目を特定する
  • 03配信漏れと部分反映とコード変換の誤りの発生箇所を切り分ける
OUTPUT配信前後の突合表
STEP 04 確認済みと未確認の範囲を整理する実施条件と証跡を残し未確認の範囲まで書き添える
どう確かめるか

実施条件と確認済み・未確認の範囲を判断材料へ整理する

実施条件・期待値・実際の結果を、実行データとともに証跡として残します。GENZでは不具合報告と残存リスクを分けて記し、意思決定の場や内部監査へ渡せる形に整えます。

  • 01実施条件と期待値と実際の結果を実行データとともに証跡として残す
  • 02不具合の報告と残存するリスクを分けて記し判断の材料に整える
  • 03未確認の範囲を明記して意思決定の場と内部監査へ渡す
OUTPUT実施結果・残リスク
05 RATIONALE

私たちGENZが、このようなソフトウェアテストを代行します

固定費を抱えない人日単位のアサイン、監査にも使える独立した検証の記録、育成期間なしに活かせる専門ノウハウなど、第三者へのアウトソースには複数のメリットがあります。

OUTSOURCING RATIONALE THIRD-PARTY VERIFICATION

必要な時に必要な分だけ

人日単位のアサインで固定費を抱えず、繁忙期に増減できます。

独立した視点で品質を底上げ

独立した検証で偏りを排し、監査に使える客観的な記録を残せます。

専門ノウハウを即戦力で

JSTQB認定エンジニアが在籍し、対象領域固有の検証知見を育成期間なしに活用できます。

オフィスで担当者同士がノートPCを前に、マスタデータ管理システムのテスト観点を相談しながら整理している風景。第三者視点のテスト支援を想起させる実写写真。

専門知識を持ったテストエンジニアが、第三者の視点でテストするメリット

  • 処理の成否では見えない名寄せの判定誤りまで確かめられる
  • 名寄せの判定と配信先への反映を分けずに一体で確認できる
  • 業務部門が全件目視の工数から解放され本来の業務に戻れる
  • 監査でも使える独立した検証の記録と未確認の範囲が残る
06 SERVICE

5,000件以上の実績に裏付けられたマスタ統合の検証

第三者検証の専門会社として、テスト設計・実行・報告に伴走します。名寄せ・重複排除や親子関係の付け替え、配信先間での値の一致を業務部門のルールに沿って確かめる、ルール決定にも実装にも加わらない立場です。

SVC 01

業務フローを起点にしたテスト設計

確認の範囲と順序は項目数で均さず、受発注・請求・出荷の流れと影響の大きさから設計し、旧商号や支店名の違いを含む境界例まで洗い出します。

マスタ改修と並行してテストを進め、検出した不整合を開発側へ戻す流れを示した赤白紙カード基調の無文字図解。
SVC 02

名寄せの判定と配信結果を一体で検証

名寄せの判定が正しくても、配信先に反映されなければ、古い取引先のまま請求・出荷が行われてしまいます。判定と配信後のデータを分けずに検証し、確認します。

マスタの配信先となる複数の業務画面まで検証範囲が広がる様子を示した赤白紙カード基調の無文字図解。
SVC 03

既存の体制の不足に合わせた参画

テスト設計のみ、実行支援、受け入れ検証の補助から人日単位で選べます。仕様書や資料が未整備な状態であっても、ドキュメントの作成をサポートします。

第三者の視点で計画・設計・実施・報告が一貫してつながる流れを示した赤白紙カード基調の無文字図解。
SVC 04

未確認範囲まで整理した判断用の報告

不具合は指定の管理ツールへ起票して共有します。どのしきい値まで試したか、配信の突合で未確認の範囲を残存リスクと並べ、切り替え可否を判断できる材料として提供します。

テストの証跡を保全し、残存リスクまで記した報告書にまとめる流れを示した赤白紙カード基調の無文字図解。
※本ページに記載の支援内容・範囲は一例です。実際のご支援内容・範囲は、お打ち合わせのうえでご状況に合わせて決定します。まずはお気軽にお問い合わせください。
07 FLOW

ご相談から納品までの流れ

対象マスタと配信先の構成、名寄せルールの運用状況を伺い、合意した範囲と優先順位でテストを進めます。

対象マスタと相談範囲をヒアリングする

対象マスタの運用状況と改修の予定、名寄せルールの見直し範囲を確認します。

リスクに基づくテスト設計と見積もり

判定の誤りが取引へ及ぶ影響から優先順位を付け、範囲と工数を整理します。

テスト実施と発見事項を随時共有する

合意したケースを実行し、判断待ちの事項と重い不具合を随時共有します。

報告書を納品し是正後の再検証へつなぐ

結果、証跡、未確認の範囲、残るリスクを納品し、再確認の範囲を整理します。

検証範囲・優先度・工数の見通し

マスタデータ管理システムのテスト範囲と優先順位をGENZに相談する

対象マスタと配信先システムの構成や名寄せルールの運用状況から、検証範囲、優先して確かめる観点、工数の見積もりを整理します。設計書段階のレビュー要否も相談いただけます。必要事項を入力の上、お問い合わせください。内容を確認させていただいた上、担当者よりご連絡いたします。*がついている項目は必須項目です。