GENZ, Inc.

帳票入力の業務部門向け AI-OCRのソフトウェアテスト|誤読が流れないかを検証

AI-OCRの誤読は画面のエラーにならず、後続の処理や承認の段で食い違いとして現れます。GENZは自社の帳票を対象に工程ごとに期待結果を定め、判定します。

支援事例

支援実績5,000件以上

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この記事はソフトウェアテストの専門家が監修しています

監修枡井 愼治株式会社GENZ 代表取締役

GENZは創業以来、5,000件以上のソフトウェアテスト・第三者検証を手がけてきたプロフェッショナルです。品質に関する課題やお悩みに、真摯に寄り添います。

代表取締役 枡井 愼治 株式会社GENZ 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-3-11 ヒューリック御茶ノ水ビル3F TEL:03-5244-4711
01 ISSUES

AI-OCRの導入後によくある不具合

AI-OCRが原稿を取り込み、読み取り定義に沿って値を取り出し、振り分け、確定させ、後続システムへ引き渡すまでの経路で不具合が起こりえます。いずれも画面にエラーとして表示されず、後になって違う形で現れます。

取り込みで落ちた原稿が業務から丸ごと抜ける

取り込みの経路ごとに受け入れる形式と解像度と向きが違います。条件に合わない原稿は取り込みで外れて以降の工程に現れず、落ちたことを検知できません。

取り込みでの脱落

かすれた手書きの数字が別の値として確定する

手書きの文字、かすれ、傾き、複写の重なりは届く原稿の側の条件であり、自社では選べません。読み取りの誤りは画面に出ないまま別の値で確定します。

別の値での確定

別の読み取り定義が当たり全項目がまとめてずれる

様式の判別を誤ると別の読み取り定義が当たります。位置の対応がずれ全項目がまとめて変わります。定義は帳票種別が増えるほど増え、取り違えも増えます。

定義の取り違え

確信の低い項目が人手の確認を経ず確定へ流れる

振り分けの規則が働かないと、読めなかった項目も確信の低い項目もそのまま確定へ流れます。この工程が抜けていても画面上は正常に見えます。

確認を経ない確定

後続へ渡ったあとに金額の食い違いで返される

後続システムへ渡ったデータは受け口の側では正しいものとして処理されます。項目の対応や形式の食い違いは、後続の処理や承認の段で差し戻しになります。

後続からの差し戻し
02 RISK

残存した不具合を放置したときに生じる問題

残った誤読は確定したデータとして下流へ流れます。帰結は遡っての訂正、全件を目視する運用への逆戻り、金銭に関わる処理への到達へ広がります。

AI-OCRの障害対応について、複数の担当者がモニターや資料を確認している実写画像。
03 REVIEW

静的テスト(レビュー)でおさえるべき観点

静的テストは文書の整備の状況に依存せず進められます。帳票の読み取り定義、原稿と経路の前提、読めなかった項目の振り分け、後続への引き渡し、権限と記録の取り決めという5つの観点を、実際の設定と照合します。

読み取り定義と様式

帳票の読み取り定義と様式の判別条件を設定と照合

帳票の様式ごとに読み取る位置と項目と形式を定めた読み取り定義を、投入された設定と突き合わせます。様式の判別の条件も確認します。定義が担当者の申し合わせにとどまる場合は、書き出しから始めます。

確認する資料
  • 帳票種別一覧
  • 帳票の読み取り定義
  • 様式の判別条件
原稿と取り込み経路

届く原稿の品質と取り込み経路の前提を実態と照合

想定した原稿の品質と、各経路が受け入れる形式と解像度の前提を、実際に届いている原稿と突き合わせます。経路はスキャナや複合機からの取り込みのほか、メール添付やFAX受信、撮影に分かれます。

確認する資料
  • 取り込み経路一覧
  • 受け入れ形式の定め
  • 現物の原稿
手作業に回す規則

読めなかった項目を手作業に回す規則を設定と照合

読めなかった項目と確信の低い項目を人手の確認へ回す規則、手入力へ落とす条件、確定の操作の取り決めを、投入された設定と照合します。自社が決めた境目どおりに設定へ入っているかを確かめます。

確認する資料
  • 振り分け規則
  • 手入力の条件
  • 確定操作の手順
後続への引き渡し

後続への引き渡しの取り決めを受け口の仕様と照合

項目の対応と形式と文字コードとタイミングの取り決めを後続システムの受け口と突き合わせます。受け口の仕様はシステムと構成ごとに異なるため断定しません。

確認する資料
  • 受け口の仕様書
  • 項目対応表
  • 授受タイミング表
権限と記録の粒度

権限の範囲と処理の記録の取り決めを設定と照合

どの利用者がどの帳票と原稿と確定の操作に到達できるかの方針を、設定と照合します。誰がいつ何を確定したかを追える記録の取り決めも同様に照合します。残る記録の粒度は製品と構成により異なります。

確認する資料
  • 権限方針の文書
  • 操作履歴仕様
  • 保持期間規定
  • 監査照会要件
04 TEST DESIGN

動的テストの設計・実行のポイント

帳票種別と原稿の品質と取り込み経路の掛け合わせは全数を確認できません。テスト設計技法で範囲を絞り、合否を判定できる形にします。

STEP 01 帳票種別と原稿の品質を区分する同値分割で分けた区分の代表の原稿を通す
どう確かめるか

帳票種別と原稿の品質の区分を同値分割で確かめる

帳票種別と原稿の状態の区分を同値分割法で分けます。原稿の状態には活字と手書きの別、かすれ、傾きを含みます。各区分の代表の原稿を通し、読み取り定義どおりに値が取り出されるかを確かめます。

  • 01帳票種別と原稿の状態の区分を同値分割法でまとまりへ分ける
  • 02原稿の状態には活字と手書きの別とかすれと傾きを含める
  • 03各区分の代表の原稿を通して定義どおりに値が取り出せるかを見る
OUTPUT区分別の読み取り結果
STEP 02 金額と日付の桁の境目を確かめる桁と文字数の上下限と年号の切り替わりを選ぶ
どう確かめるか

金額と日付の桁の境目を境界値分析で確かめる

金額の桁と文字数の上下限を境界値分析で選びます。日付の表記と年号の切り替わりも同様に選びます。読み取りの確からしさの境目も選び、その境を挟んで扱いが変わることを確かめます。

  • 01金額の桁と文字数の上限と下限を境界値分析で選び出す
  • 02日付の表記と年号の切り替わりも同じ考え方で選び出す
  • 03境を挟んで扱いが定めどおり変わることを合否の基準にする
OUTPUT境目前後の判定結果
STEP 03 原稿と経路の組を表へ整理する読み取りと振り分けの結果を対にして判定する
どう確かめるか

原稿と経路の組をデシジョンテーブルで確かめる

帳票種別と原稿の品質と取り込み経路の条件の重なりをデシジョンテーブルテストで整理します。読み取りと振り分けの結果が対で定めどおりになることを確かめます。

  • 01帳票種別と原稿の品質と取り込み経路の条件の重なりを表へ整理する
  • 02表に沿って実行し読み取りと振り分けの結果を対で判定する
  • 03絞り込みの根拠と外した範囲を記録に残して説明できる形にする
OUTPUT条件と結果の対応表
STEP 04 版更新後の回帰と量の集中を見る既存の読み取り定義と運用が保たれるかを見る
どう確かめるか

版更新のあとの回帰と締め期の量の集中を確かめる

製品の版更新や読み取りモデルの更新や送り手の様式変更のあとも、既存の読み取り定義と運用が保たれるかを回帰で確かめます。締め期の量の集中の下での処理も確かめます。

  • 01製品の版更新と読み取りモデルの更新のあとの挙動を確かめる
  • 02送り手の様式の変更のあとも既存の運用が保たれるかを回帰で見る
  • 03締め期に原稿が集中する局面での取り込みと引き渡しを確かめる
OUTPUT回帰と集中の記録
05 RATIONALE

私たちGENZが、このようなソフトウェアテストを代行します

固定費を抱えない人日単位のアサイン、監査にも使える独立した検証の記録、育成期間なしに活かせる専門ノウハウなど、第三者へのアウトソースには複数のメリットがあります。

OUTSOURCING RATIONALE THIRD-PARTY VERIFICATION

必要な時に必要な分だけ

人日単位のアサインで固定費を抱えず、繁忙期に増減できます。

独立した視点で品質を底上げ

独立した検証で偏りを排し、監査に使える客観的な記録を残せます。

専門ノウハウを即戦力で

JSTQB認定エンジニアが在籍し、対象領域固有の検証知見を育成期間なしに活用できます。

オフィスで担当者同士がノートPCを前に、AI-OCRのテスト観点を相談しながら整理している風景。第三者視点のテスト支援を想起させる実写写真。

専門知識を持ったテストエンジニアが、第三者の視点でテストするメリット

  • 画面にエラーが出ない誤読を後続へ流れる前に検出できる
  • 帳票種別と原稿の品質と取り込み経路の組まで確認できる
  • 固定費を抱えずに人日単位で本番展開前の確認を差し込める
  • 本番展開の判断の場で使える独立した検証記録と未確認の範囲が残る
06 SERVICE

5,000件以上の実績に裏付けられた読み取りの検証

GENZはAI-OCR製品のベンダーや導入支援の会社とは役割を分け、ISO 27001の体制のもとで、導入した企業様の側に立つ第三者としてテストの設計から報告まで伴走します。導入済みの仕組みの挙動を確かめる立場です。

SVC 01

原稿が業務データになるまでの経路で設計

取り込みと様式の判別、読み取りと振り分け、ベリファイと確定、引き渡しと記録という経路で観点を起こします。機能の一覧では設計しません。

AI-OCRの追加や改修と並行してテストを進め、検出した不整合を開発側へ戻す流れを示した赤白紙カード基調の無文字図解。
SVC 02

読み取り定義が文書にない現場にも対応

読み取り定義や確認の運用がご担当者様の申し合わせにとどまる現場でも、確認の観点の書き出しから支援します。ドキュメント作成も併走できます。

AI-OCRの確認候補が掛け合わせで広がる様子を示した赤白紙カード基調の無文字図解。
SVC 03

締め期の量の集中をGENZ社内の体制で実測

締め期や繁忙期に原稿が集中する局面の取り込みと読み取りと引き渡しを、GENZ社内の負荷・性能の専門エンジニアが確かめます。

第三者の視点で計画・設計・実施・報告が一貫してつながる流れを示した赤白紙カード基調の無文字図解。
SVC 04

確認済みと未確認を書き分けた報告

どの帳票種別のどの原稿の品質のどの経路を確認し、未確認の箇所を書き分けます。本番展開や適用拡大の判断と業務部門や役員への説明に使えます。

テストの証跡を保全し、確認済みの範囲と未確認の範囲を整理した切替可否の判断の材料にまとめる流れを示した赤白紙カード基調の無文字図解。
※本ページに記載の支援内容・範囲は一例です。実際のご支援内容・範囲は、お打ち合わせのうえでご状況に合わせて決定します。まずはお気軽にお問い合わせください。
07 FLOW

ご相談から納品までの流れ

対象の帳票種別と原稿の品質、取り込み経路を伺い、合意した範囲と優先順位でテストを進めます。

確かめる範囲と適用拡大の予定を伺う

帳票種別と原稿の品質と経路の範囲、適用拡大と版更新の予定を確認します。

リスクに基づくテスト設計と見積もり

誤読が下流へ流れる範囲の重さで優先順位を付け、工数を整理します。

テストを実施し発見事項を随時共有

合意した範囲を実行し、判断待ちの事項と重い不具合を都度共有します。

報告書を納品し是正後の再確認へ

結果と証跡、未確認の帳票と残るリスクを納品し、再確認の進め方を示します。

支援実績5,000件以上

本番展開の前の確認範囲をGENZに相談する

ご相談では帳票種別と原稿の品質と取り込み経路の組み合わせのうち、どこまで確認すべきかを整理してお返しします。導入時と適用拡大時と版更新時の優先順位と必要な工数の考え方もまとめます。必要事項を入力の上、お問い合わせください。内容を確認させていただいた上、担当者よりご連絡いたします。*がついている項目は必須項目です。