GENZ, Inc.

製造業の遠隔監視向け 遠隔監視の仕組みとアプリを、実装を担わない立場で確かめる

現場のセンサからアプリ画面まで層をまたぐ企業の遠隔監視について、実装を担わない第三者の視点で動作を通して確かめる検証の進め方を説明します。

支援事例

支援実績5,000件以上

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この記事はソフトウェアテストの専門家が監修しています

監修枡井 愼治株式会社GENZ 代表取締役

GENZは創業以来、5,000件以上のソフトウェアテスト・第三者検証を手がけてきたプロフェッショナルです。品質に関する課題やお悩みに、真摯に寄り添います。

代表取締役 枡井 愼治 株式会社GENZ 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-3-11 ヒューリック御茶ノ水ビル3F TEL:03-5244-4711
01 ISSUES

遠隔監視の不具合は、つながったあとに現れる

センサからアプリ画面まで層をまたぐ構成では、実装者が自分の担当範囲だけで確認した不具合が、稼働後に別の層で表面化します。接続や通知に関わる代表的な不具合の形を挙げます。

通信が途切れたあと、画面の値が古いまま残る

回線の瞬断から復帰したあと、センター側の受信は戻ってもアプリの表示が追従せず、利用者は古い値を現在の状態と見なして判断するおそれがあります。

画面表示の滞留

しきい値を超えたのに、通知が担当者へ届かない

測定値はしきい値を超えて記録されているのに、通知の送信条件や宛先の設定が噛み合わず、担当者へ届かないまま検知の時機を逃すおそれがあります。

警報通知の不達

端末の基本ソフトを更新したあと、映像や一覧が表示されない

基本ソフトの更新で描画や配信の仕組みが変わり、仕様を変えていないのに特定の端末だけ映像や一覧が開けなくなることがあります。

端末依存の表示障害

権限を変えたのに、参照できる拠点の範囲が変わらない

管理画面で権限を変更しても、アプリ側のキャッシュやセッションに古い設定が残り、参照できる拠点の範囲が意図どおりに切り替わらないおそれがあります。

権限設定の不反映

警報が重なった夜間、履歴の並びと対応の記録が食い違う

夜間に警報が集中すると、通知の到着順と履歴の登録順がずれ、運用担当が記録した対応と画面の並びが一致しないまま翌朝の引き継ぎに残ります。

履歴と記録のずれ
02 RISK

見つからないまま運用へ入ると、何が起きるか

通知や接続の不具合が残ったまま運用に入ると、設備の停止・クライアントへの説明・原因調査の場面で表面化します。

業務上の問題対応を行う担当者の様子を写した写真。
03 REVIEW

テスト計画を外の目で点検するときの観点

テスト計画は、開発を担当していない第三者の視点で点検すると、担当範囲の内側だけでは気づかない抜けが見えてきます。遠隔監視の基盤とアプリを対象に、点検で確認する観点を挙げます。

一覧にない機器は試験の対象から外れ、稼働後に監視できない機器が残るおそれがあります。

監視対象の機器と拠点が、一覧として揃っているか

監視対象の機器と拠点が一覧として揃っていなければ、試験の範囲は担当者の記憶頼みになります。現場のセンサや中継装置、センター側の受信基盤までを書き出すことで、漏れる機器の有無を確認できます。

確認する資料
  • 機器構成図
  • 拠点一覧表
  • 監視対象台帳
通信断の挙動が未定義のままでは、障害時に検知も通知も行われず、異常の発見が遅れるおそれがあります。

通信が途切れた場合の挙動を、あらかじめ決めているか

通信が途切れた場合に、検知が遅れるのか、通知が止まるのか、復帰後にまとめて届くのかを決めなければ、異常時の挙動は障害の発生時に初めて現れます。想定する挙動を書き、試験の項目へ落とします。

確認する資料
  • 通信仕様書
  • 異常時要件書
  • 試験項目表
通知の規則が書面に残っていなければ、届かなかった原因を追えず、調査が申告者の記憶頼みになるおそれがあります。

通知の宛先と再送の規則を、書き出して確かめているか

通知が届かなかったという申告の多くは、宛先の設定か再送の規則が書面に残っていないことが原因です。誰に、どの順で、何分後に再送するかを書き出すことで、通知の集中や未応答の抜けを項目にできます。

確認する資料
  • 通知設定表
  • 宛先一覧表
  • 再送ルール表
対象の組み合わせを絞らないままでは、基本ソフトの更新後に特定の端末だけ表示できない事態を見逃すおそれがあります。

確認する端末と基本ソフトの組み合わせを、絞り込めているか

利用者の端末と基本ソフトの組み合わせは多岐にわたり、すべては試せません。監視結果を参照するクライアント側の設備管理者が使う端末を調べ、組み合わせを絞り込めば、確認すべき範囲が定まります。

確認する資料
  • 対象端末一覧
  • 基本ソフト表
  • 組合せ絞込表
記録が残っていなければ、受け入れ判断の根拠を示せず、リリースの可否が「動いた」という報告だけで決まるおそれがあります。

実施した内容と結果が、あとから追える形で残っているか

実施した内容と結果があとから追える形で残っていなければ、受け入れ判断の場で説明は実施件数の報告にとどまります。どの条件で何を確認したかを記録に残すことで、残課題の根拠を会議体へ示せます。

確認する資料
  • 試験結果記録
  • 試験実施報告
  • 残課題一覧表
  • 操作手順書
04 TEST DESIGN

遠隔監視のテストを、どこまで任せられるか

開発を担わない第三者の視点で、遠隔監視の多層構成をたどり、受け入れ判断に使える記録までをGENZが用意します。

STEP 01 現状と監視対象の確認構成図と運用手順を頂き、対象の層を洗い出します。
どう確かめるか

開発の反復に合わせて伴走しながら進めるテスト

設計・実装の反復に合わせて、作り込みが進んだ層から順に検証を回します。結合前に単体で確認できる条件を先に確かめるため、結合段階で残る論点が絞られます。

  • 01監視対象の設備とセンサの種類、中継経路を確認します。
  • 02利用者が参照するアプリの対象端末と基本ソフトの範囲を確かめます。
  • 03運用担当の手順書から、警報を受ける手順と記録の流れを把握します。
OUTPUT層をまたぐ観点の一覧
STEP 02 テストの範囲と観点の設計通信切断や通知集中などの条件を項目化します。
どう確かめるか

構成要素の多いシステムを、範囲をたどって確認する

現場のセンサから中継装置、センター側の受信基盤、アプリ画面まで、信号の経路に沿って範囲を設定します。どの層のどの条件を確かめたかが一覧で残ります。

  • 01層ごとの正常系に加え、層をまたぐ異常系の観点を設計します。
  • 02通信の切断や通知の集中を、意図的に発生させて検証する条件を定めます。
  • 03端末の基本ソフト更新や配信ストアの要件変更を契機とする項目を足します。
OUTPUT実施条件つきの試験項目
STEP 03 実機と通信条件を用いたテストの実施端末と回線の条件を揃えて異常時の挙動を確かめます。
どう確かめるか

実装を担わない第三者の視点で進めるテストの体制

実装を担わない立場だからこそ、作った側の想定に沿わない操作や条件をそのまま試験に組み込めます。指摘は実装者への修正依頼として切り分けて渡します。

  • 01実機と本番に近い通信条件で、通知の到達と画面の更新を確かめます。
  • 02不具合が出た場合、設備側・通信側・アプリ側のどこに起因するかを切り分けます。
  • 03修正後に同じ条件で再度検証し、直ったことを記録に残します。
OUTPUT修正と再確認の記録
STEP 04 結果の報告と残課題の引き継ぎ残課題の担当と期限を会議体へ引き継ぎます。
どう確かめるか

受け入れ判断と社内の審議に使えるテスト記録の管理

実施した条件、結果、残課題を、受け入れ会議や稟議にそのまま添えられる形で管理します。「動いた」という報告ではなく、何を確かめたかで判断できる状態にします。

  • 01実施した条件と結果を、受け入れ判断の材料として報告書にまとめます。
  • 02残課題は影響範囲と担当を明記し、リリース判断の会議へ上程できる形にします。
  • 03稟議や経営会議で費用の根拠を問われた際に示せる記録を保管します。
OUTPUT審議に添えられる報告書
05 RATIONALE

社内で抱えるか、外に出すかの分かれ目

固定費を抱えない人日単位のアサイン、監査にも使える独立した検証の記録、育成期間なしに活かせる専門ノウハウなど、第三者へのアウトソースには複数のメリットがあります。

OUTSOURCING RATIONALE THIRD-PARTY VERIFICATION

必要な時に必要な分だけ

人日単位のアサインで固定費を抱えず、繁忙期に増減できます。

独立した視点で品質を底上げ

独立した検証で偏りを排し、監査に使える客観的な記録を残せます。

専門ノウハウを即戦力で

JSTQB認定エンジニアが在籍し、対象領域固有の検証知見を育成期間なしに活用できます。

ノートPCを前に担当者同士が相談しているオフィスの写真。

専門知識を持ったテストエンジニアが、第三者の視点でテストするメリット

  • 作った側と別の目で仕様の外側の操作まで点検できます
  • 通信切断や通知集中など異常時の試験観点を補えます
  • 対象端末と基本ソフトの組み合わせを妥当な範囲に絞れます
  • 上程や受け入れ判断に使える試験記録が残せます
06 SERVICE

遠隔監視のどの層をテストするか

遠隔監視の仕組みは、現場のセンサ・制御機器から構内の中継装置、センター側の受信基盤、利用者のアプリ画面まで層がまたがります。どの層をどこまで外に出せるかを、層ごとに整理します。

SVC 01

現場機器とつながる部分の確認

センサや制御機器と中継装置の接続部で、信号の取りこぼしや値の欠けが起きていないかを、現場設備側の条件を整えたうえで確認します。

リスク要因と優先順位を示す無文字の図解。
SVC 02

判定と通知の仕組みの動作確認

センター側の受信基盤で、通信が途切れた場合や通知が集中した場合に、判定と通知の処理が手順どおりに動くかを検証します。

複数のシステムや連携先にまたがる確認範囲を示す無文字の図解。
SVC 03

利用者が見るアプリの表示と操作の確認

利用者のアプリ画面で、表示・通知・操作が仕様どおりに見えるかを、端末と基本ソフトの組み合わせを絞ったうえで検証します。

計画から報告までの流れを示す無文字の図解。
SVC 04

運用を始めたあとの定期的な確認

運用開始後は、基本ソフトの版更新や配信ストアの要件変更を契機に、表示と通知の挙動に影響が出ていないかを定期的に確認します。

確認対象の領域を区分して示す無文字の図解。
07 FLOW

ご相談から開始までの流れ

遠隔監視基盤のテスト外注をご検討の企業様へ、お問合せからテスト開始までの流れをご案内します。

お問合せによる現状と課題の共有

フォームまたはお電話でご連絡ください。更改計画の予定と範囲を伺います。

対象範囲のすり合わせとお見積

構成要素と試験の観点をすり合わせ、範囲の線引きを決めてお見積を提示します。

ご契約とテスト計画の内容の確定

ご契約後、対象範囲と優先順位、実施の予定と体制を確定します。

テストの実施と検証結果のご報告

計画に沿ってテストを実施し、実施内容と指摘が追える形でご報告します。

第三者の視点で試験を設計・実施します

遠隔監視の仕組みを、どこまで確かめるかの相談から

「どの範囲を、どの条件で確かめるべきか」からご相談いただけます。現場設備との接続部からアプリ画面までを整理し、テスト範囲と優先順位、受け入れ判断に使える記録の形をお示しします。