GENZ, Inc.

組織で説明できる検証を 上下水道料金システムの受け入れテストを第三者視点で設計・実行

リリース可否の判定会議に提出する検証範囲と結果の記録を、発注側の立場で第三者が設計し、判断材料として残せる形に整理します。

支援事例

支援実績5,000件以上

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この記事はソフトウェアテストの専門家が監修しています

監修枡井 愼治株式会社GENZ 代表取締役

GENZは創業以来、5,000件以上のソフトウェアテスト・第三者検証を手がけてきたプロフェッショナルです。品質に関する課題やお悩みに、真摯に寄り添います。

代表取締役 枡井 愼治 株式会社GENZ 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-3-11 ヒューリック御茶ノ水ビル3F TEL:03-5244-4711
01 ISSUES

上下水道料金システムでよくある不具合

上下水道料金システムの更改では、料金計算の境界値や移行データの欠落が原因で、請求額の誤りや督促の誤送が起きます。ここでは、判定会議へ提出する判断材料にも関わる典型的な不具合を整理します。

改定日を跨ぐ期間の按分が行われず旧単価で請求が確定する

料金改定日を跨ぐ使用期間の按分が実装されず、改定前の期間まで新単価で調定されると、全使用者の請求額に誤りが及びます。

料金計算

区分の境界で使用水量が隣の区分として扱われ料金が過大になる

料金表の区分の境界値で使用水量が隣の区分へ計上されると、従量制・逓増制の計算順序が崩れ、過大な請求が確定します。

境界値

窓口納付分が消し込まれず納付済みの使用者へ督促が出る

窓口納付やコンビニ収納の入金データが消し込みに反映されないと、納付済みの使用者へ督促が送られ、窓口への照会が集中します。

収納消し込み

移行した調定履歴で分納と還付が欠落し集計が合わない

移行した調定履歴で分納・還付の内訳が欠落すると、合計額の突合は一致していても個別の履歴が崩れ、集計が合わなくなります。

データ移行

メーター交換で指針が途切れ、使用水量が異常値になる

メーター交換時の指針の引き継ぎが欠けると、交換前後の使用水量の計算が分断され、異常な水量で請求が確定するおそれがあります。

検針連携
02 RISK

残存した不具合により生じる問題

更改後に残った不具合は、テスト工程の中にとどまりません。請求事務、決算の数値、監査への説明という場面で、事業体側の負担として表面化します。

業務上の問題対応を行う担当者の様子を写した写真。
03 REVIEW

静的テスト(レビュー)でおさえるべき観点

動作テストを回す前に、設計書・条例・取り決めと画面仕様を机上で照合するレビューが、料金システムの検証範囲の土台になります。実行して初めて表面化する不具合の多くは、文書同士の不整合として先に検知できます。

旧料金の区分が残り、改定後も旧単価で調定されるおそれがあります。

料金表の内容を条例・規程の定めと照合する

料金表は従量制・逓増制の区分と単価が条例・規程の定めと一致しているかを照合します。改定日を跨ぐ画面への反映タイミングまで文書で確認しないと、旧料金のまま調定される区分が残ります。

確認する資料
  • 水道条例
  • 料金規程
  • 料金表定義書
改定日を跨ぐ期間の請求額が誤り、更正と還付の事務が発生するおそれがあります。

料金計算の順序と按分の扱いを照合する

検針値から使用水量を確定し、料金表へ当てはめる計算順序と、改定日を跨ぐ使用期間の按分の扱いを照合します。順序の解釈が設計書と運用で異なると、請求額の誤りとして全使用者に及びます。

確認する資料
  • 計算仕様書
  • 按分ルール書
  • 画面設計書
分納・還付の履歴が個別に崩れたまま移行され、過去分の照会に回答できなくなるおそれがあります。

移行対象の項目を新旧の設計書で照合する

使用者・納付義務者・メーター・契約・調定履歴・収納履歴の各項目を、旧システムと新システムの設計書で対応づけて照合します。合計額の突合だけでは、分納・還付の内訳の不整合を検知できません。

確認する資料
  • 旧DB設計書
  • 新DB設計書
  • 移行対象表
消し込み漏れが発生し、納付済みの使用者へ督促が送られるおそれがあります。

入出金データの仕様を収納代行との取り決めと照合する

口座振替・コンビニ収納・キャッシュレス決済の各経路について、入出金データの項目・形式・締め時刻が収納代行との取り決めと一致するか照合します。形式の不整合は消し込み漏れとして窓口へ表面化します。

確認する資料
  • 収納代行仕様書
  • 振替結果仕様書
  • 入金データ定義書
条件を満たさない使用者へ停止通知が出され、窓口への照会が集中するおそれがあります。

督促から給水停止までの順序を事務手順書と照合する

督促・催告から給水停止までの処理順序と条件が事務手順書と一致するかを照合します。順序の解釈違いは滞納整理業務の停止と住民対応の混乱として現れ、更改後の最初の一巡で集中します。

確認する資料
  • 事務手順書
  • 督促仕様書
  • 給水停止基準
  • 滞納整理定義書
04 TEST DESIGN

動的テストの設計・実行のポイント

料金計算から収納まで、改定日を跨ぐ按分や経路ごとの消し込みは段階ごとの設計で確かめます。各工程の進め方を整理します。

STEP 01 ユニットテスト区分別の料金計算を同値分割と境界値で確認します
どう確かめるか

料金計算と消し込みを同値分割と境界値分析でテスト項目に展開する

料金表の区分と境界値で項目を展開し、改定日を跨ぐ按分や、分納・還付・振替不能のパターンを網羅します。合計額の突合では内訳の不整合が表面化しないため、区分別の計算結果まで確認します。

  • 01料金表の区分ごとに代表値と境界値を選び、テスト項目に展開します
  • 02改定日を跨ぐ使用期間の按分計算の結果を確認します
  • 03分納・還付・口座振替不能の履歴を含む計算パターンを検証します
OUTPUT料金計算のテスト項目書
STEP 02 統合テストモジュール間のデータ授受の整合を確認します
どう確かめるか

検針から調定・収納連携までのモジュール連携を統合テストで確認

検針データの取り込みから調定、収納消し込みまで、モジュール間のデータ授受を確認します。口座振替やコンビニ収納など経路ごとに形式と締め時刻が異なるため、経路別の入出力を検証します。

  • 01検針データの取り込みから調定までの連携を確認します
  • 02口座振替・コンビニ収納など経路別の消し込みを検証します
  • 03標準仕様に関わる外部システムとの接続を確認します
OUTPUT連携確認の結果記録
STEP 03 システムテスト一巡の業務シナリオと異常系を検証します
どう確かめるか

検針から収納までの一巡と異常系をシステムテストで確認

検針・調定・収納の一巡を業務シナリオで流し、旧システムとの結果の一致を確認します。取り込み誤りや消し込み漏れなどの異常系も意図的に発生させ、稼働後の例外処理の手順を検証します。

  • 01検針から収納までの一巡を旧システムの結果と突き合わせます
  • 02取り込み誤りや消し込み漏れを意図的に発生させて検証します
  • 03稼働後の運用手順で例外処理が機能するかを確認します
OUTPUT一巡シナリオの検証記録
STEP 04 受け入れテストデータ移行と業務の受け入れを検証します
どう確かめるか

受け入れテストでデータと業務を検証し、リリース判断を支える

移行前後の件数と金額の突合に加え、履歴データの内訳まで検証し、残存不具合を業務への影響で整理します。判定会議へ提出する判断材料として記録が残り、リリース可否を組織として説明できます。

  • 01移行前後の件数と金額を区分別の内訳まで突合します
  • 02残存不具合を業務への影響の粒度で整理します
  • 03リリース判断の材料となる検証範囲と結果の記録を作成します
OUTPUT受け入れ結果と判断材料
05 RATIONALE

GENZが代行する上下水道料金システムのテスト

固定費を抱えない人日単位のアサイン、監査にも使える独立した検証の記録、育成期間なしに活かせる専門ノウハウなど、第三者へのアウトソースには複数のメリットがあります。

OUTSOURCING RATIONALE THIRD-PARTY VERIFICATION

必要な時に必要な分だけ

人日単位のアサインで固定費を抱えず、繁忙期に増減できます。

独立した視点で品質を底上げ

独立した検証で偏りを排し、監査に使える客観的な記録を残せます。

専門ノウハウを即戦力で

JSTQB認定エンジニアが在籍し、対象領域固有の検証知見を育成期間なしに活用できます。

ノートPCを前に担当者同士が相談しているオフィスの写真。

専門知識を持ったテストエンジニアが、第三者の視点でテストするメリット

  • 項目単位の突合表で移行データの一致確認ができる
  • 境界値と例外処理を含むテスト項目書の点検が受けられる
  • 判定会議で説明できるリリース判断の材料が揃う
  • 検証範囲の記録が残り、次回の回帰テストに再利用できる
06 SERVICE

発注側の立場で検証範囲を決めきるGENZの支援

ベンダー提示のテスト計画に、料金計算の境界値や例外処理とエラー発生パターンが入っているかを、自組織の知識の外側から確認します。GENZは発注側の立場で検証範囲を決め、リリース判断に使える形で結果を残します。

SVC 01

業務フローからテスト設計を起こす

検針・調定・収納・滞納整理の業務フローから論点を洗い出し、従量制・逓増制の境界値と、分納・還付の例外処理へテスト設計を起こします。

リスク要因と優先順位を示す無文字の図解。
SVC 02

検針から集計まで全工程を検証範囲に含める

使用者・契約・調定履歴・収納履歴の項目レベルで突合方法を定め、テスト項目書として提供します。合計額では検知できない差異を検証します。

複数のシステムや連携先にまたがる確認範囲を示す無文字の図解。
SVC 03

既存の推進体制に役割を変えず加わる

発注側主導・ベンダー主導のいずれの体制でも、推進体制と受託事業者との役割分担を変えずに検証を追加し、工程と並行して進めます。

計画から報告までの流れを示す無文字の図解。
SVC 04

検証結果と残存不具合を記録として納品

検証範囲・実施結果・残存不具合とその業務影響を揃えた報告書を納品します。判定会議の判断材料になり、監査対応と改修の根拠として残ります。

確認対象の領域を区分して示す無文字の図解。
07 FLOW

ご相談から納品までの流れ

上下水道料金システムの更改と受け入れについて、ご相談から報告書の納品までの進め方を示します。

現行システムと更改範囲のヒアリング

現行システムの構成と調定・収納の運用、更改の対象範囲を伺います。

テスト設計と見積もりのご提示

検証範囲と優先順位を定め、成果物と必要工数を示した見積もりをご提示します。

テストの実施と結果の共有

設計したテスト項目で検証を進め、不具合票と重大度の判定を随時ご共有します。

報告書の納品と修正後の再確認

検証範囲と結果、残存不具合を記録した報告書を納品し、修正後も確認します。

上下水道料金システムの受け入れテスト相談

上下水道料金システムの検証範囲と優先順位をGENZへご相談ください

更改提案の受領直後から予算要求の段階でもご相談いただけます。現行の体制と工程を変えずに、検証範囲の切り分けと優先順位の付け方を、発注側の立場で整理した形でお返しします。